オレンジボール誤認事件、
これは運営にも責任があります。
本来オレンジボールはゼッケン番号の提示とともに振られるものです。
今までおわらではオレンジボール+指さしで対応しておりました。
混戦のレースになれば誤認の可能性も上がります。
実際それは起こりましたし。
次回までにはゼッケンボードを用意します。
とりあえず、次の決勝でオレンジボールが振られるような事があれば指さしを徹底するので注意してください。
と、アナウンス。
ま、そんなにしょっちゅうオレンジボールなんて出ないやろ。
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でました(笑)
10周目、高桑さんのチャンバーがぶらぶらに!
2位を走っていたのに残念!
オレンジボールを振ります。
今度は誤認なし。
オレンジボールを確認し、スローダウンした高桑さんがどういうワケか突然スピン!
後で聞いた話によるとチャンバーを確認しようとして脱輪 → スピンだったようです。
場所は5コーナー手前、そこに折り悪く松田君と末田さんがバトルしながら進入してきました。
間一髪、松田君は難を逃れましたが末田さんは高桑さんと接触してしまう。
高桑さん、末田さんはここでリタイヤ、残念!
良い機会なのでここでオレンジボールについて改めて解説しておきます。
【オレンジボール】
国際モータースポーツ競技規則 付則H項
この旗は、該当するドライバーが以下のことを認識するための情報提供のために使用される。
「該当するドライバーに対し車両に機械的欠陥があり、そのドライバー自身あるいは他のドライバーが危険に瀕しており、当該ドライバーは次の周回時に自己のピットに停止しなければならない。」
技術委員長が承認できる程度まで機械的欠陥が修理された場合は、当該車両は決勝レースに復帰できる。
カートにおける具体例は、チャンバー外れ、カウル外れ、チェーンカバー外れ、ノイズボックス外れなど車輌部品の脱落の他に、ヘルメットのあごひも締め忘れ、スーツのファスナー閉め忘れ、ヘルメットバイザーを開けたまま走行など装備に関わる物にも振られます。
ルールではこの旗を振られたら速やかにその状況を回復するように求めています。
且つ、状況が改善されればレース復帰も認めています。
つまり、オレンジボール=リタイヤではないのです。
ここ!大事!
現実的なハナシ、オレンジボールを振られ、ピットインすればどんなに簡単な作業であっても戦線離脱は確実です。
しかし、コースに戻りさえすれば何があるか分かりません。
上位で大クラッシュがあって、まさかの入賞なんてこともあるかもしれません。
完走すれば僅かながらポイントが得られるかもしれません。
オレンジボールなど振られないに越したことはありませんが、
振られたからといってすべてをあきらめてほしくはありません。
それから多くの人が勘違いしていますが、
オレンジボールに、スローダウン義務はありません。
私が思うオレンジボールを振られた時の対応は
1、スローダウンなどせずに全速でピットに戻る
2、トラブル箇所の確認
3、修理可能なら修理して復帰
です。
オレンジボールを振られたら誰だって動揺します。
そして原因を確認したい気持ちになるのも人情。
しかし、確認はピットですればいい。
そのためにも迅速にピットに戻る。
あきらめない気持ちでレースに臨んでいればスローダウン走行なんてしてるヒマはありませんよ。
オーガナイザーによる見解の違いもあるでしょうがおわらではこのような考えでOKです。
俺がルールブックだ!(笑)
無線の使用が禁止されているカートレースでは、オレンジボール無視は2~3周の猶予が与えられる事が一般的です。
激しいバトルの最中ではフラッグの見落としもあるかもしれません。
「あれ?今、俺オレンジボール振られたか?」と思ったら次の周にもう一回振られるか確認するくらいの余裕が欲しいですね。
3周を超えて無視し続ければブラックフラッグで失格になることもあります。
それから、あごひもやバイザーを開けての走行など装備品でオレンジボールを振られた場合、
走行しながらあごひもを留めたりバイザーを閉めることは出来そうです・・・
が!
それをすると失格になります。
ピットに戻って状況を確認し、
回復する作業をし、
競技長が確認しコース復帰を許可する。
という一連の流れが抜け落ちているからです。
私のカートの大先生もこれで失格になったというハナシですよ。
こうして何かトラブルがあって初めてその問題に目を向けるのは世の常ですね。
改めてルールの解釈、おわらでの見解を解説してみました。
何か疑問点やご不明の点などがあればお気軽にお問い合わせください。