北陸 富山のくるま売り、タイヤさえついていればなんでも扱います。現在はレーシングカートの話題が中心です。
オフシーズンに入りエンジンのオーバーホールのご注文を頂いております。
OHしたら避けては通れぬナラシ。
今回はそのやり方を
1人ずつ説明するのはメンドイので
正しくしく説明するために改めて記事にいたします。
エンジンのOHの仕方はお客様の使い方によって様々です。
バリバリのレース派の方、ホビー派の方、レンタルカート用、などなど。
弊社は特にご要望が無い場合はピストンクリアランスを標準より少し広めにしております。
ピストンクリアランスを広めにすると高回転が回りやすくなります。
隙間が大きいから当然です。
しかしそうすると、圧縮は低くなりトルク不足となってしまうので
ピストンリングをオーバーサイズの物に変更して対応します。
長く使えて、且つ元気のよいエンジンとなるよう心がけております。
「どうしても勝ちたいからスペシャル仕様にしてくれ、1レースだけ保てばいい。」
こんな男気のあるオーダーにもお応えしますよ。
さて、本題。
今回は弊社の標準仕様OHでのナラシの仕方です。
【低速ナラシ】
ナラシの時、キャブは濃いめにします。
混合比を濃いめにする方法もありますが、それだと今がどれだけ濃い状態なのか把握しにくくなってしまうので混合比はいつも通りでOKです。
べぼべぼ言ってるくらいでちょうど良いです。
ジャバラから黒い汁が飛び散るくらいが良いのでレーシングスーツは汚れます。
スタンド上でのナラシは特に必要ありません。
リアゼッケンに「ナラシ」とか「ナ」とかの文字をテープ等で作成し、貼り付けてコースイン。
コース上で低速走行するのは迷惑な行為ですがそこはお互い様。
なるべく譲り合い、他車のラインを邪魔しないような場所を走りましょう。
コースイン1周目は5000回転ほど、それ以降は6000回転~7000回転をキープしつつ周回を重ねます。
15分間走行
【冷却】
エンジンが手で触れる温度になるまで冷まします。
プラグを外し、アクセルを開けておくのも良いです。
夏場でもサーキュレーターなどの扇風機をつかうとかなり早く冷えます。
なんつっても空冷エンジンですから。
エンジンが冷めたらトルクレンチでヘッドを増し締めします。
(1.5kg/nm)
【中速ナラシ】
ココが一番大事で文章では一番伝えにくいところ。
7000回転+フルブレーキ 繰り返し 5分
8000回転+フルブレーキ 繰り返し 5分
9000回転+フルブレーキ 繰り返し 5分
エンジンにトルクの盛り上がりを何度も経験させることが目的なのでブレーキは強く踏み、素早く回転を落とします。
吐きそうになりますがそれくらいメリハリをつけてやってください。
【冷却】
増し締め
【高速ナラシ】
10000回転~11000回転 5分
11000回転~12000回転 5分
12000回転~13000回転 5分
最後は通常の走行を1~2周してピットインします。
ここまでの高回転になると正確に回転数をキープすることが難しくなります。
なので正確に時間キッチリやる必要はありません。
15分かけて10000回転から14000回転まで徐々に上げて行くイメージでOKです。
【冷却】
増し締め
これでナラシは終了です。
キャブを通常の濃さに戻し、プラグを掃除、または交換してください。
【注意】
湿気が悪影響を及ぼしますので、雨の日のナラシはお勧めしません。
ナラシ中はレコードライン以外の汚れた場所も走行する可能性が高いです。
ゴミの混入を防ぐためフィルター付きのノイズボックスの使用をお勧めします。
ナラシをしっかり出来たか否かでその後のエンジンのフィーリングが変わります。
元気の良い子に育てるには手間も必要ってことですね。
しかし、これだけ念入りに注意してナラシをしてもナラシ中に焼き付かせることがあります。
ナラシ焼きの原因は様々ですがこのメニューで行えば高確率で防ぐことができるハズです。
そして、最後に一つ。
ナラシ中はヒマです。ですがただ漫然と時間の過ぎるのを待つのはもったいない。
ナラシは低速でいつもは走行しないラインを走ります。
ということは何か新しい発見があるかもしれませんよ。
たとえば低速ナラシの7000回転キープ
7000回転とはおわらでいえば必須の最低回転数です。
2コーナー、5コーナー、6コーナーなどの低速セクションをノーブレーキで7000回転をキープしてクリア出来るならそのスピードが最低のボトムスピードということになります。
6000回転まで落として曲がっている方、もしかしたらもっと速くコーナーをクリアできるかもしれませんよ。
ナラシ中に「気づく」ことも多々あり。
面倒な作業ではありますが全てが実になると思ってトライしてください。
OHしたら避けては通れぬナラシ。
今回はそのやり方を
1人ずつ説明するのはメンドイので
正しくしく説明するために改めて記事にいたします。
エンジンのOHの仕方はお客様の使い方によって様々です。
バリバリのレース派の方、ホビー派の方、レンタルカート用、などなど。
弊社は特にご要望が無い場合はピストンクリアランスを標準より少し広めにしております。
ピストンクリアランスを広めにすると高回転が回りやすくなります。
隙間が大きいから当然です。
しかしそうすると、圧縮は低くなりトルク不足となってしまうので
ピストンリングをオーバーサイズの物に変更して対応します。
長く使えて、且つ元気のよいエンジンとなるよう心がけております。
「どうしても勝ちたいからスペシャル仕様にしてくれ、1レースだけ保てばいい。」
こんな男気のあるオーダーにもお応えしますよ。
さて、本題。
今回は弊社の標準仕様OHでのナラシの仕方です。
【低速ナラシ】
ナラシの時、キャブは濃いめにします。
混合比を濃いめにする方法もありますが、それだと今がどれだけ濃い状態なのか把握しにくくなってしまうので混合比はいつも通りでOKです。
べぼべぼ言ってるくらいでちょうど良いです。
ジャバラから黒い汁が飛び散るくらいが良いのでレーシングスーツは汚れます。
スタンド上でのナラシは特に必要ありません。
リアゼッケンに「ナラシ」とか「ナ」とかの文字をテープ等で作成し、貼り付けてコースイン。
コース上で低速走行するのは迷惑な行為ですがそこはお互い様。
なるべく譲り合い、他車のラインを邪魔しないような場所を走りましょう。
コースイン1周目は5000回転ほど、それ以降は6000回転~7000回転をキープしつつ周回を重ねます。
15分間走行
【冷却】
エンジンが手で触れる温度になるまで冷まします。
プラグを外し、アクセルを開けておくのも良いです。
夏場でもサーキュレーターなどの扇風機をつかうとかなり早く冷えます。
なんつっても空冷エンジンですから。
エンジンが冷めたらトルクレンチでヘッドを増し締めします。
(1.5kg/nm)
【中速ナラシ】
ココが一番大事で文章では一番伝えにくいところ。
7000回転+フルブレーキ 繰り返し 5分
8000回転+フルブレーキ 繰り返し 5分
9000回転+フルブレーキ 繰り返し 5分
エンジンにトルクの盛り上がりを何度も経験させることが目的なのでブレーキは強く踏み、素早く回転を落とします。
吐きそうになりますがそれくらいメリハリをつけてやってください。
【冷却】
増し締め
【高速ナラシ】
10000回転~11000回転 5分
11000回転~12000回転 5分
12000回転~13000回転 5分
最後は通常の走行を1~2周してピットインします。
ここまでの高回転になると正確に回転数をキープすることが難しくなります。
なので正確に時間キッチリやる必要はありません。
15分かけて10000回転から14000回転まで徐々に上げて行くイメージでOKです。
【冷却】
増し締め
これでナラシは終了です。
キャブを通常の濃さに戻し、プラグを掃除、または交換してください。
【注意】
湿気が悪影響を及ぼしますので、雨の日のナラシはお勧めしません。
ナラシ中はレコードライン以外の汚れた場所も走行する可能性が高いです。
ゴミの混入を防ぐためフィルター付きのノイズボックスの使用をお勧めします。
ナラシをしっかり出来たか否かでその後のエンジンのフィーリングが変わります。
元気の良い子に育てるには手間も必要ってことですね。
しかし、これだけ念入りに注意してナラシをしてもナラシ中に焼き付かせることがあります。
ナラシ焼きの原因は様々ですがこのメニューで行えば高確率で防ぐことができるハズです。
そして、最後に一つ。
ナラシ中はヒマです。ですがただ漫然と時間の過ぎるのを待つのはもったいない。
ナラシは低速でいつもは走行しないラインを走ります。
ということは何か新しい発見があるかもしれませんよ。
たとえば低速ナラシの7000回転キープ
7000回転とはおわらでいえば必須の最低回転数です。
2コーナー、5コーナー、6コーナーなどの低速セクションをノーブレーキで7000回転をキープしてクリア出来るならそのスピードが最低のボトムスピードということになります。
6000回転まで落として曲がっている方、もしかしたらもっと速くコーナーをクリアできるかもしれませんよ。
ナラシ中に「気づく」ことも多々あり。
面倒な作業ではありますが全てが実になると思ってトライしてください。
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