北陸 富山のくるま売り、タイヤさえついていればなんでも扱います。現在はレーシングカートの話題が中心です。
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今回は本業の自動車屋のお話。

先日起こった事故なのですが、高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えて駐車場の車3台に接触という事故がありました。

幸いぶつけられた駐車車輌は無人でした。高齢ドライバーも軽傷。
私のお客様は接触された被害者。

最近よく見るタイプの事故です。
ケガ人がいなかったのでニュースになりませんでしたが、もし死傷者がいたら全国ニュースです。
そう考えたら表に出ないだけでこんなのどこでも起こっている案件ですよね。

高齢ドライバー
免許返納
生活の足

大変難しい問題ですがその手の議論はちょっと置いておいて、
自動車屋の視点でのお話をしましょう。


私が事故現場に駆けつけると現場は混乱していました。

加害車両1台 被害車両3台
当事者が複数いるので車の所有者やら駆けつけた自動車屋やら野次馬やら、人がいっぱい。

まあ、混乱しているとはいえやることはいつもと同じ。
相手と連絡先を交換し、保険会社を確認し、お客さんに代車を出して、事故車を引き上げるだけ。

なのですが・・・

相手が高齢ドライバーなためか、
事故で動揺しているのか、
まともに話が出来る状態でない。

さあ、困った。


現場には私を含め4人の自動車屋が来ていたのですが、よく見るとその中で一人だけまわりじゅうに頭を下げまくっている人物がいました。

どうやら加害者側の自動車屋さんのようです。

結果としてこの人と話がついたのでOKでしたが、現場の非難を一身に引き受けている様は可哀想でした。

その場にいた被害者側の自動車屋3人はおそらく同じ事を思ったはずです。
「明日は我が身かもしれない・・・」

ウチにも高齢のお客様は何人もいらっしゃるのでまったく他人事ではありませんなぁ。


ここでドライな話をさせていただくと、レスキューに来た自動車屋の仕事は事故車両を引き上げることですから、自分のお客が加害者だろうが高齢だろうが代わりに謝る必要などありません。

本来ならば、相手との連絡先のやりとり、謝罪は当事者本人の仕事です。

自動車屋が相手と話したり、時には謝罪したりするのは事故を円滑に処理するためのサービスなのです。

だからね、顔の見えるおつきあいって大事なのよ。

ネット保険に入って、ネットで車を買うヤツはいざって時に痛い目をみればいい。
おっと失礼、失言でした。


高齢ドライバーの問題は遅かれ早かれ誰にでも向き合わなければならない日が来ます。
やがて行く道。

この問題に正解はありませんが考えなくてはいけませんね。


私が現場でフライング土下座を披露する日も近いかもよ?!






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