北陸 富山のくるま売り、タイヤさえついていればなんでも扱います。現在はレーシングカートの話題が中心です。
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さて、私の本業は自動車屋。
忘れている方も多いのでちょいちょい本業ネタも挟んでいきましょう。

消費税が5%から8%に上がるのは周知の通り。
商法によると自動車の売買は登録した時点で完結しますので、
注文した時点で5%でも登録時に8%なら課税される消費税は8%で計算する必要があります。

なもんで、連日ディーラーさんは駆け込み需要で賑わっておりますね。
ただ、今からオーダーしても納期が1ヶ月以上かかる車がほとんどで、実質5%の消費税で新車を購入するのは不可能に近くなっております。

駆け込み需要は中古車でも顕著で現在相場が高騰してなかなか手が出しづらくなっておりますね。

そんな中ではありますが当社も一応、自動車屋の端くれなので駆け込み需要で販売は伸びております。4月以降が怖い(笑)


そんな流れで新車のカタログを見まくっているのですが、ふと気づいたことがあります。

燃費性能はウソつきすぎだろがよ。

消費者の心理として燃費が良いのは嬉しいこと。メーカーも当然アピールしたい性能のひとつです。
ただ、最近は実際の燃費とカタログ燃費の差があり得ないレベルでかけ離れているのです。
これは燃費性能を求めすぎる消費者も悪いのですけどね。

「アイドリングストップで無駄な燃料をカットし燃費性能が上がります。」
最近ではアイドリングストップ時間のオドメーターを装着している車両もあります。

「ほらほら、ボク1ヶ月で30分もエンジンとめたよ。すごいでしょ燃費稼いだよね。」
こんな感じですかね?

でも待て。それでどれだけガソリンを節約した?金額に換算したらいくらだ?

実はアイドリングストップ車のバッテリーは特殊な構造をしているため、通常のバッテリーより割高です。
メインバッテリーの他にサブバッテリーを搭載している車両もあります。

いいですか?バッテリーは消耗品。数年に一度は交換の必要があります。
それが高いんだから、足して引いたらマイナスだろがよ。

一日の走行中に何度もエンジンをかけ直す機構がセルやオルタネーターに良いはずが無く、
結果として通常のエンジンより補機類を強化せざるを得ません。見えないコストアップよね。

燃費数値のみを求めすぎて本末転倒になってないかな?


カタログ燃費と実燃費の差異の話に戻ります。

リッター30kmオーバーを謳うある軽自動車ですが、当社では代車で使用しております。
いろいろなお客様にお貸ししてデータ取りしたところ、おとなしい運転をする人でリッター18kmほど。荒い運転の人でリッター15kmほど。
ちなみに私が運転するとリッター13kmでした(笑)

リッター30kmなんか出るかい。
実燃費はカタログ燃費の4割ダウンでした。
アメリカなら訴訟ものだわ。

アメリカと言えば、あちらはあちらで燃費基準があります。
アメリカEPA(連邦環境保護庁)とか言うところが公平に燃費を公表しております。
ここの基準はとても厳しく実際の走行条件にかなり近い数値となるようです。

ある国民的ハイブリッドカー。日本でのカタログ数値はリッター32kmほど。
アメリカEPAでの数値はリッター20kmほどだそうです。
うーんやっぱり4割ダウン。

実際と差異があればすぐ訴訟となるアメリカを引き合いに出すのも如何なものかとは思います。
ただ、カタログに良い数値を書き込む事のみに腐心する国内メーカーの姿勢を見ると一言もの申さずには居られなかったのです。

お車の購入をご検討の方は冷静なご判断をお願いいたします。


おっと大事な事を書き忘れるトコだった。

※ 個人の感想です

コレを書いておかないとイロイロ面倒な事になるのです(笑)



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カートも売ってます。
どっちがメインか分かりません(笑)


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